仏壇に供える花の種類に決まりはあるの?造花でもいいって本当?
初めてのお盆に義実家へ行くとき、
「仏様にあげるお花を買ってきてちょうだい^^」と頼まれて困った経験ありませんか?
「花って…何でもいいのかな…?」
「ルールとかタブーってなにかあるのかな?」
聞いてしまえば済むかもしれませんが、『常識知らずの嫁』と思われてしまいそうで。。。ちょっと聞き出しにくいですよね^^;
仏壇のある家に育っていれば、親がお世話する様子を見て知ることができますが、最近では自宅に仏壇を置かない家が増えつつあるようなので、嫁いだ先で初めて経験するケースもあるかと思います。
そんなあなたにこの記事が役立てば幸いです。
仏壇に供える花の種類に決まりはあるの?
仏花は、仏教の宗派ごとに特に指定があるわけではありません。
ただし、共通してNGとされているものがあります。
- 棘のある花
- 黒い花
- 異臭のある花
以上の三つは、蘇悉地経(そしつじきょう)という経典で、このような花をあげてはいけないと記載されているそうです。
故人がバラの花が好きだった場合はトゲをとりお供えする場合もありますが、しきたりに厳しい地方などではやはり敬遠されるようです。
また、椿は経典に記載されていないのですが、ぽとりと花が落ちる様が首が落ちるようだと嫌われる場合があります。
一般的に使われる仏花しては、以下のようなものがあります。
[note]・菊(大輪菊・小菊などスタンダードな種類)・カーネーション
・ストック[/note]
また春にキンセンカ、夏にはリンドウといった季節の花を飾ることもありますね
お供えする花の本数は奇数(3本・5本・7本)にし、仏壇内の左右に飾るよう、二束ワンセットでそろえてください。
花の色に関しては、白・黄・紫を中心に、赤やピンクを足して明るいイメージで仏花を作るのが主流となっています。
ただし、仏様が亡くなった時期が近い場合(49日以内など)は、花の色を白など、淡い色でまとめることが多いようです。
仏花を購入する場合、簡単な方法としては少し大きめのスーパーに行き、そこで仏花としてまとめてある花束を購入する方法があります。
また近所に花屋がある場合は、そこで予算をお伝えし「仏壇に供えるお花を作ってください」と依頼すれば確実です(すでに店頭で仏花用の花束を販売している事もあります)
その地域独特の組み合わせがあれば、考慮して作ってくれます。
仏壇の花は造花でもいいの?
基本的に、仏壇にお供えする仏花は生花の場合が多いです。
これは「枯れる花を見、命の儚さ・大事さを生きている私達が知る」という意味があります。
そのために、仏壇に飾る花は仏壇の仏様に向けて飾るのではなく、拝む私達正面にむけて飾るのです。
ただ現実的には、こまめに生花の手入れができないこともあって、枯らせたり腐らせたりしてしまっては仏様に申し訳ありませんし、物質的な意味合いでも仏壇が痛んでしまいます。また、花を頻繁に買い替えていると家計の負担にもなりますし…
ですので、普段はそのような心配のない造花を飾り、節目節目(お盆・命日・年始)には生花を飾るケースが増えているようです。
また最近では、生花に近い鮮やかさを保ちつつ、長く枯れないプリザーブドフラワーが人気になっていますね
まとめ
うちの地方ではすでに造花が主流となっています。
これは老人中心の地域になり、しょっちゅうしきみをとりにいったり、墓参りを行うことが難しいため、仏壇や墓の手入れが行き届かなくなってきたためです。
代々続いてきたしきたりも、現代の時代の流れではかわりつつあるのかもしれませんね。
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